複合フィルム袋には内容品に特化された包装形態があります。ソーセージや惣菜などのロケット包装、砂糖や薬などのスティック包装などがあります。自立する容器には、船底袋、ガゼット袋、スタンディングパウチやスパウトパウチのように注ぎ口がついたものなどがでてきて、新しい用途が広がっています。袋でないものには、キャンデーのひねり包装などがあります。酸素遮断性のあるものは、削り節、お茶、医薬品に使われます。防湿性のあるものは、干のり、医薬品、食品に使われます。香気遮断性のあるものは、コーヒー、スパイス、化粧品に使われます。光線遮断性にはポテトチップ、お茶、とろろこんぶに使われます。耐熱性のあるものは、電子レンジ食品、レトルト食品に使われます。高強度のものは、玄米、セメント、肥料に使われます。酸素透過性のあるものは、青果物、切り花、活き魚に使われます。プラスチックトレイというのは、JISの包装用語では、トレイとは「蓋のない浅い容器」とされています。トレイとカップには明確な定義はありません。プラスチックの容器のばあいは、用途が類似しているので、同じ範疇として扱われます。カップというのは取っ手のあるもの、コップは取っ手のないものと一般的に言われています。また、JISではプラスチック製食器類のことは、食器、弁当箱及びシール容器と区分しています。食器とは、「わん、どんぶり、皿、鉢、ボール及びコップ」です。弁当とは「本体と蓋で構成されているもの」です。シール容器は「液体が漏れにくい構造のもの」と定義されています。プラスチックトレイとカップは消費者包装では主役の包装だといえます。いろいろな成形法で作られます。