ガラス容器の特性

ガラス容器の特徴としては、 ①酸やアルカリなどの、耐薬品性に優れている (化学的安定性 )、②無昧無臭であるため、食品の香りや味の保存性に優れていること、③空気や水を全く通さない (ガス遮断性、水蒸気遮断性に優れている)、④透明性が高いが、逆に光による影響があるので、茶色や 青の着色瓶もあること、 ⑤自由な形に変形ができる、 ⑥適度な耐熱性がある(耐熱性のある瓶 は加熱殺菌が可能)、⑦原料のリサイクル性に優れる(もう一度溶かして瓶などが再生できる)などが挙げられております。
そんな中、ガラス瓶の問題点としては、 ①割れやすい(外圧に対して脆い)、 ②破損したときに危険が伴う、 ③他の容器に比べて重い(輸送・ 荷扱い時の人的・エネルギー的負担が大きい)、 ④透明性が良いために内容物が光線に よって変色や酸化の恐れがある、などが挙げられます。これらの問題点に対しましては、成形した後にガラス容器の表面に紫外線を通しにくくするように酸化錫(すず)や酸化チタンを蒸着させたり、合成樹脂や界面活性剤を塗布したりして特性の向上を図ったり、成形時の改良に よって軽量化を図ったりしています。